急いで生きてきたけど
仕事が終わって仕事のことを考えたり、どうやったら生産性を上げられるか、なんて自己研鑽のことを考えてる。そして、時々パンクしてバカみたいな量の酒を飲む。
現代病だ。これは新しい現代病。多様性と言いつつ寛容さは失われたのと同じように、国民総活躍と言いつつ役立たずは淘汰される。同じレーンをみんなで走り続ける以上は、出し抜かなければならないし勝ち続けなければならない。結果として我々はじんわりと人間性を捨てるか、捨てきれない人間性と効率性の魔物に板挟みにされて鬱病患者という歪な形を押し付けられることになる。
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結婚をする。恐ろしく非効率で、非合理的な契約。恋愛も結婚も効率性の魔物から見れば唾棄すべき営みなのだろう。
妻は働いていない。裕福な家庭に生まれ、父の会社の事務員(という体で)のうのうと生きてきて、今また別の養ってくれる先を見つけた。事務員とはいえ、きちんと働いているものと思っていたが、どうも世間知らずは俺の方だったらしい。
騙されたとも感じた。だが、それでもいいと思った。妻は私を愛しているし、私も妻を愛している。働く能力なんて全く無いような妻だが、だからこそ俺を現代病から、魔物から救ってくれる天使なのだ。
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いつしか、急いで生きていた。どうすればより良くなれるかばかり考えて、幸福や楽しみを脇に置いてしまった。私とは対極にいる妻。無邪気に笑う妻。あなたのことは俺が幸せにするから、俺のことはあなたが幸せにしてください。愛しています。